サッカーのワールドカップって、何でこんなに盛り上がるんでしょうね?
今回ちょっといろいろ思うところがあって、書きたくなりました。
かくいう私も若い頃は、ワールドカップのたびに湧いてくる、にわかサッカーファンが嫌いだったんです…
やかましいし、応援を強要してくるし、本当に迷惑!などと、思っていたんですけど(ごめんなさい)。
歳をとるにつれ、「“お祭りごと”には乗っかった方が、人生楽しい!」ということに気が付いたんですよね。
誰もがそうだとは言いませんけれども。
でも、みんなが楽しそうにしていることは、だまされたと思って乗っかると、おおかた楽しいもんです。
普段はあまり話さない人とも会話が弾みますし、一緒に応援した人たちはなんか同志みたいに思えてきたり。
私が初めて、ワールドカップというお祭りに乗っかることを決めた日は、集まった同僚と一緒に無駄に円陣を組みました。
私、サッカーわからないのに。今日の意気込みも述べた気がします。笑
やることがバカバカしければバカバカしいほど、楽しいものですね。
若い頃は、そういうのに乗っかりたくない謎の反骨精神みたいなものがありましたから、当時の私にこんな話をしても聞く耳持たないでしょう。
とにもかくにも、応援するもしないも自由です。
ちなみに今回は、普段まったく話が合わない父と夜更かししてサッカーを観て、寝不足の翌日、お互いのへたり具合に共感したりしました。
普段はスポーツ観戦なんてイチミリも興味がない姪っ子も、(起きられないからほぼニュースで見てるだけなのに)結果に一喜一憂していて、ワールドカップってすごいなぁと思いました。
こうやって、会話の少ない家族(や関係性イマイチな会社員たち)に、新たなコミュニケーションを生み出している。日本代表の皆さんは、本人たちが全く想像もしないようなところで、小さいけれど深い功績を残していると、私は思っています。
ただね、ちょっと物申してみたいこともあるんです。
それは、SNSなどで匿名で選手たちを誹謗中傷する人々ですよ。
なんかそういう批判的なサッカーファンの人たちって、「海外のファンはもっと厳しいから!日本は甘いから!」とか、言いません?
にわかサッカーファンの私は「へー、そうなんだ」と思っていたのですが、
8年ほど前にブンデスリーガを観ていたら、「あれ、ちょっと違うんじゃないかな?」と思ったんです。
私は当時、内田篤人さんのファンで、ドイツのブンデスリーガ、「シャルケ04」というチーム(現在、吉田麻也さんが所属)を応援していました。
内田選手のファンというよりは、シャルケのウシーのファンという感じでしたけれども。
それぐらい、相性抜群というかなんというか、、、なんだかとにかく大好きでした。笑
ドイツのファンの人たちって、本当に熱くて、ダービー戦のスタジアムの盛り上がりなどは、テレビで観戦していても興奮してしまうぐらい熱狂的なんです。
(Jリーグもそうかもしれないですけど、当時のシャルケしか知らずすみません…)
で、シャルカーと呼ばれるファンの人たちは、いつでも?スタジアムに行って、アウェイでも(国外にも)出かけて行って、それこそ全力で声を出して応援します。
高額な年俸をもらっている選手たちと違い、応援している側は、いち労働者。
でも、仕事が終わった後、アウェイに馳せ参じるときなどは仕事も休んだりして、全力で応援するんです。
サッカーの試合は、ホームとアウェイで勝率がまったく違っていて、「応援の力」の大きさは、よく知られていることだと思います。
私が観ていた頃のシャルケの試合は、アウェイなのに「あれ、ホームだっけ?」と思うくらいシャルカーのチャントが響き渡っていることがけっこうありました。
そうやって全力で応援した結果、選手が覇気のない試合をして負けたりしたら、応援している側は怒ります。
そういうのを観ていると、そりゃ怒るよね。と、思いました。
テレビの前でダラダラ観ている私と違い、彼らは時間を使いお金を使い気を遣い、全力で応援しているわけですから(楽しそうだけど)。
怒る彼らの顔はテレビにも映し出されます。
負けた試合の後、応援団長的なファンとシャルケのキャプテンが話をして、怒りを鎮めているようなシーンもしばしば見かけました。
選手たちも彼らに感謝をしているから、対等に目と目を合わせて対話をするんですよね。
それは、わかるんです。
よくわかります。
でも、自分は家にいて、テレビやネットで試合を観て、名前も顔も出さずに何のリスクも侵さず、ただただ批判している人は、なんかちょっと違うんじゃないかな?と思うんですよね。
分析したり、批評したりするのは、いいことですよ、言うまでもなく。考える事は大切です。
むしろ詳しい人たちは大いに批評したほうがいいんじゃないでしょうか。
でも、テレビやネットで試合を観ていた人が、悔しくて感情的に批判したくなった時、少し立ち止まれないかな?と思うんです。
人生をかけて、国を背負って戦っている人たちに向けていい言葉かどうか、少し考えてほしいな、と思います。
表現の自由はありますけれどもね。
若い人たちは多少しょうがないところがあるかもしれませんが、大人の自覚がある人たちは、いったん立ち止まれると素敵かなと思います。
なんか久しぶりに長くなりましたが、サッカー楽しいですね!
シャルケの吉田麻也選手、応援しようかな。
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