うちの母は70代ですが、わりと博識なほうです。
得意分野は地理歴史ですが、漢字も決して苦手ではありません。
その母が、意外な漢字が読めなかったんです。

人間生きていると、どこかに抜けがあって、自分がまったく知らないことをみんなが知っていることがあったりしませんか?
私は高校生のときに、創作ダンスかなんかの授業で「シンセサイザー」という言葉を初めて聞いたのですが、周りのみんながその言葉を知っていて、すごく驚いたことがあります。
たったの一度も聞いたことのない言葉を周りのみんなが知っているって、すごく不思議な気持ちになるものです。
同じ年で同じように学校に行って、同じような情報源(当時はテレビやラジオ、雑誌)から知識を得ているはずなのに、私だけがすり抜けていたなんて!
ちなみに、今回母が読めなかった漢字とは、「繋がるーつながるー」です。
母の「繋がる」の無知も、私の「シンセサイザー」と同じようなものなんだろうなと思っていました。
ところが!!
この「繋がる」
母の友人で同世代の元小学校教諭の方も読めなかったんです。
これは、何かあると思いました。
調べてみたところ、「繋がる」は常用漢字ではありませんでした。
つまり、新聞や一般的な雑誌などでは使用されない漢字です。
学校でも習いません。
では、なぜ私たちの世代は当たり前のように「繋がる」が読めるのか?
これはやはり、インターネット、携帯、パソコンの影響だと思うんですよね。
携帯やパソコンの変換機能で、私たちは簡単に漢字を使用できるようになりました。
その中で、当たり前のように使われるようになった漢字ってあるのかもしれません。
特に「つながる」については、携帯やインターネットが普及してから使う頻度がすごく高まったワードだと思います。
携帯がつながる
ネットにつながる
Wi-Fiがつながる
SNSでつながる
等々
年配の、私の母のようにスマホも持たず、まったくネットを使わない世代の人は、日常的に使う言葉ではないのだと思います。
こんなふうにネット世代だけが読める漢字って、ほかにもあるんじゃなかろうか?
と、興味が湧いてきましたよ。
私が学生で、言語学など研究していたら、ぜひ研究してみたいテーマですね。笑
スポンサーリンク
この記事へのコメント