若い世代の方はご存知ないと思いますが、私たちアラフォー世代が小学生の頃って、オカルト系のテレビ番組がけっこう多かったんです。
テレビの画面は小さく画質も粗かった時代ですから、心霊写真や不可思議な動画はそれらしく見えました。
そして何より、時代が世紀末に向かっているという独特の暗さや不安感が根っこにあったような気がしています。
世紀末って今思えば何てことはない、西暦の100年区切りの最後の方なんですけど、「世紀末」っていう表記のインパクトや響きが凄くて。笑
子ども心にこの世の終わりのような印象を持っていました。
その「世紀末」という言葉に「この世の終わり」のイメージを植え付けたのが、ノストラダムスだと思うんですけどね。
ノストラダムス本人というより、それを煽ったテレビや雑誌の特集というべきでしょうか。
~ 1999年に恐怖の大王がやって来る ~
う~ん。インパクトありますよねぇ。これが1899年だとちょっとイマイチな感じがします。
100年区切りの世紀末でもありつつ、1000年区切りの年でもあるところが良いですね!
ちなみに本当の世紀末は、1999年ではなく、2000年なんですけどね。
ところで私は、1999年のこの世の終わり感から、2000年になった途端に猫も杓子もミレニアム!!とお祭り騒ぎになったあの馬鹿馬鹿しさが忘れられません。笑
ちょっと前までそこかしこに漂っていたあの深刻な雰囲気はどこに行ったんだっていう。
その深刻さからの解放の意味でも、お祭り騒ぎが必要だったのかもしれないですね。
人間って本来ばかばかしい生き物なんだと思います。よいことです。
さて、話をノストラダムスに戻しますが、そんな時代の雰囲気と繰り返し目にするテレビや雑誌の特集に
「もしかすると私の人生は1999年で終わるのかもしれない。」
そんなことを想像した子供は少なくなかったように思います。
もちろん信じる気持ちは半分もなかったと思いますが、でももしそうだったとしたら、自分はどう生きるべきか?
当時の子供なら、そんなことを自分に問いかけたことも1度くらいあったのではないでしょうか?
以前、東京03の飯塚さんが「ノストラダムスの大予言を信じて芸人になったんだし!」というようなことを言っているのを聞いて、あ~同じ時代を生きた人だなぁとしみじみ思ったりしました。笑
ちなみに私自身はというと、信じたというより信じたかったという方が近かったかもしれません。
私は年を取ることに異常な恐怖心を持つ変な子供でしたから、20代前半で世界が終わる。というのは、何とも好都合な話でした。
結婚したり子供を生んだり醜く老けたりしなくていい。ということは、私を楽な気持ちにさせてくれました。
なので私は子供の頃、20代前半までの人生設計しか立てていなかったんです。
このことは、実際に1999年を迎える頃、私をとても苦しめました。
自分でも意識しないうちに人との関係を断ち切り始め、うわべだけの付き合いだけを求めて、酷い遊び方もしました。
詳細は割愛しますが、当時の私はほとんどアルコール中毒のような状態でしたし、最終的には幻覚や幻聴が聞こえるようにもなりました。
そこから立ち直るために、泣きながら自分の感じていることやしたいこと、これまでの人生について書き連ねているうちに、まさに今が、子供の頃想像していた自分の晩年であることに気がついたんです。
知らず知らずのうちに私は死のうとしていたんですよね。
2×歳で死ぬ。そんなことを決めていたなんて忘れていたんですけども。
子供の頃の思い込みってこわいもんだなぁと思いますよ。
そこから私はまた生き直すことを決めるわけなんですが、未だに地に足のついた生き方は不得意です(;'∀')
でも私の中ではあの時私は一度死んで、もう一度別の人生を生きているような感覚があるんです。
これは特に時代のせいとか誰かのせいとかそういう話ではないのですが、
当時子供だった人たちに、ノストラダムスという存在が与えた影響ってけっこうあるんじゃないかなと思うんですよね。
ノストラダムスに影響を受けたかつて子供だった人たちにインタビューして一つの本にまとめたら、けっこう面白いものが出来上がる気がしています。
こうして書いていくと私は面白い時代に生まれたのかもしれないなぁとも思えてきました。(;'∀')
ノストラダムスに影響を受けた方がいましたら、ぜひコメントください。笑
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