いや~、面白かった!
映像も綺麗で音楽も迫力があって、行って良かったです。
この映画は、単純に純粋に面白い映画ですよね。
モノクロ映画はちょっと…とか、名作と呼ばれる映画は難しそう…とか思っている人にこそ観ていただきたいです。
かく言う私も、初めて『七人の侍』を観たのは去年のことなんです。
いつか観よういつか観ようと思いつつ時は流れ…という感じだったのですが、図書館で見つけて無料で観られるなら…と借りてきたのがキッカケでした。
最初はあまり期待せずに見ていたのですが、みるみるうちに作品の世界に引き込まれました。
何といっても、お侍さん達がかっこいいんです。
七人七様の魅力があって、前半のうちにきっと自分の中の“推しメン”ができあがると思います。
ちなみに私の推しメンは、平八です!
薪割り流を少々たしなむ平八です!
明るくて思いやりもあって、素敵なキャラですよね。
いや、五郎兵衛も久蔵も勘兵衛も七郎次も菊千代も勝四郎もみんな好きですけどね。
平八寄りの箱押しってことにしておこうかなあ。
『七人の侍』は、207分と大変長い映画ですが、ちっとも長いとか飽きたとか感じさせません。
寧ろ、終わるのが寂しい。もっとこの時間が続いてほしいと思うくらいです。
作品の構成としては、前半がお侍集めで、後半が野武士との戦いという構成になっています。
映画館でも間にインターミッションを挟みましたよ。
インターミッションのある映画は初めてだったので、何だかウキウキしました♪
しかし去年初めて観てハマって、その後1週間くらい毎日観ていたんですけど、本当に何度も観たくなる映画ですね。
観てきたばかりなのに、またDVDを借りてこようかなと思っている自分がいます。
ちなみに初めて観る方は、字幕付きでみることをお勧めします。セリフが聞き取りづらいのが難点なので。
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余談ですが、『七人の侍』の見どころの一つとして私がぜひあげておきたいのは、菊千代こと三船敏郎さんのお尻です!
すごくかわいいお尻なので、女性の皆さんはぜひ菊千代のお尻にも注目してください!
後半は基本ふんどし姿なので、三船さんのお尻が見放題です♡
…余談でした(;'∀')
話を戻しまして、この映画の魅力として、とにかく印象に残るセリフが多いことも挙げられます。
私が好きなセリフはたくさんありますが、
勘兵衛の「どうかな」
五郎兵衛の「はっはっはっ、ご冗談を」
五郎兵衛の「しかし正直な面白い男でな。その男と話していると気がひらける。苦しいときには重宝だと思うが」
平八の「薪割り流を少々」
平八の「丁重な、お出迎えだな」
七郎次の「人間明日の命が分からんとなると、ちょっと浮ついたことでもせにゃ息苦しくてかなわんのだ」
とかとか
まだまだ書き出すとキリがないんですけれども。
名言として切り取れる言葉とは違うかもしれませんが、役者さんの話し方と間がいいんでしょうね。
とても味わい深く、口に出してみたくなるセリフが多いです。
そしてこのお侍さん達の格好良さ。
これは何と表現してよいのでしょうか。
いわゆる現代的な“イケメン”等というカッコよさとは全く異なります。
人間の厚みとか味わいとか渋みとか、そういった「にじみ出る」格好良さなんですよね。
噛めば噛むほど…というやつです。素敵です。
個人的には、お侍さん達の走る姿が何とも言えず好きです。
あの少し中腰でシュタタタタッと走る姿、良くないですか?
あれ好きだなあ。
また出演シーンは短いのですが、利吉の女房役の島崎雪子さんが凄いんです。
登場する時のこの世のすべてを恨むような表情と、火が付いたことに気づいて浮かべる凄みのある笑顔。
毎回心の中で「うおー」と叫んでしまいます。惹きつけられます。
そして印象に残るといえば、やはり最後のシーンですよね。
あの4つの墓がスクリーンいっぱいに並ぶ画は、まず単純にとてもかっこいいです。
そして、田植えをすることで次の命を育むお百姓達と
対照的なお侍達の姿。4つの墓。
まさに「生と死」のコントラストです。
この対比、コントラストが、最後に物悲しく心に残ります。
そしてこのコントラストは、モノクロ映画だからこそ、印象深くなったのだと思うんですよね。
言葉の通り、地に足をつけて生きていく百姓達と、死ぬまで戦い続ける根無し草の侍達。
勘兵衛の言う「勝ったのはあの百姓達だ、わし達ではない」という言葉は、
切なく私の心に響き、それでも明日からまた戦っていくしかないのよねぇ。と思わせるのでした。
あの最後の言葉は、自分が置かれている境遇によっても響き方が違ってくるかもしれないなと思います。
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