私が初めて読んだ漫画は、「アンパンマン」です。
『いちごえほん』という月刊誌に掲載されていたのをとても幼い頃に読んだ記憶があります。
そのせいか、今でも好きなんですよね。アンパンマン。
色んなキャラクターが出てきてかわいいですし、わかりやすい勧善懲悪の話かと思えば、ロールパンナちゃんのように善と悪の「ふたつの心」を持ったキャラクターもいたりして興味が尽きません。
今日は昔から感じていたアンパンマンの世界についての疑問と、私の勝手な解釈を書いてみます。
まず「アンパンマン」の中で私が一番好きなキャラクター、ロールパンナちゃん。
やなせたかしさんは、なぜあの世界にロールパンナちゃんを作ったんでしょうか?
そのことを考えるときに、「そもそも、バイキンマンは悪なのか?」という疑問が湧いてきます。
例えばバイキンマンが苦手とするキャラクターに、おしんこちゃんがいます。
バイキンマンが悪さをしようと近づいても、おしんこちゃんはバイキンマンを悪としてみなさず、返って親切にします。
そうするとバイキンマンも悪さができなくなってしまうんですね。
相手が暴力でくると暴力で返しますが、優しくされると悪いことはできない。
バイキンマンは、そんなキャラクターです。
アンパンマンもバイキンマンへの接し方を少し考えた方がいいのかもしれません。
「アンパンマン」は一見単純な勧善懲悪のお話のようですが、実は逆で、「善と悪は紙一重」ということを表現しているように思います。
ロールパンナちゃんはその象徴で、私たちにそれを気づかせる装置のような役割を担っているのではないでしょうか。
それからもう一つ、昔から不思議に思っているのは、「チーズ」という存在です。
アンパンマンの世界では、食べ物の妖精達はもちろん、みみせんせいやカバオくん等、動物たちも言葉を話します。
が、チーズは別です。
皆と共通の言語を持ちません。
なぜチーズは言葉を話さないのか?他の動物達とチーズの違いは何か?
決定的な違いは、人間のペットということかと思います。
ジャムおじさんとバタコさんが本当に人間かどうかはわかりませんが、見たところ人間に見えます。笑
やなせたかしさんは、なぜチーズに言葉を与えなかったのでしょうか?
そう考えると、やはりペットの不自由さを表現しているような気がします。
チーズはいつも笑顔の犬ですし、あの不思議な家族?というかコミュニティの中で幸せに生きていると思います。
でもチーズは言葉を話しません。
他の生き物たちより少し不自由であるように見えます。
しかしそのことが幸福度に関わっているか?といえば、そうではないように思います。
チーズを見ていると、
「なにがきみの幸せ?なにをして喜ぶ?分からないままおわる。そんなのはいやだ!」
という、アンパンマンのマーチが頭の中で流れるんですよね。笑
チーズは、「どう生きるか?」ということを問いかける存在であるように思えます。
きっと公式な見解は全然違うと思いますが(;'∀')
「アンパンマン」に登場する不思議なキャラクター達は、大人になった今も、私の想像力を大いに働かせてくれます。
子供達があの世界に夢中になるのは、単純にキャラクターが可愛いからだけではないと思うんですよね。
この記事へのコメント
夢
夜中に起きてしまい、こんな時間にお邪魔してすいませんf^_^;)
この記事を読んで、何というか目からウロコと言いますか、こんなことを考えている方がいらっしゃるのかと驚きました。自分の物の見方と言うのは浅いんだなと思いました。言われてみると本当にそうですね。チーズが言葉を持たないなど何も気づきませんでした。何か新しい世界を見た気がします。椿子さんは本とか書かれているような方のように感じられます。書かれていなければ勿体無い!!
こんな時間に失礼しました。
椿子
嬉しいコメントありがとうございます!
ブログに1週間ログインしていませんでしたよ。無精者でお返事遅れてすみません。
私のこういう記事はほとんど妄想なんですけれども(;'∀')
好きなものについては、想像力が働きますよね!
ちょうど昨日図書館で、やなせたかしさんの本をよんだばかりなんです。
その中で、アンパンマンとバイキンマンの戦いは、食品とばい菌の戦いだから終わりはないんだと書かれていたのが印象的でした。
どんな抗菌剤を作っても、抵抗力を身に付けてまたやってくるのがばい菌だと。
そうやって考えると、ばい菌も生きるのに必死なわけですから、見方次第では、善と悪がひっくり返る設定になっているんだなぁと思ったりしました。
マイペースな更新のブログですけど、また遊びに来てくださいね☆