なかなかない経験だと思いますので、今回その手順と注意点をご紹介したいと思います。
1.失業保険の申請方法と注意点
まず、失業保険を申請するには、以下の書類が必要です。
①雇用保険被保険者離職票
②運転免許証・住民基本台帳カード等写真付きの身元証明書
③写真2枚(たて3cm×よこ2.5cmの正面上半身のもの)
④印鑑
⑤本人名義の普通預金通帳
これらの書類を持って、ハローワークに行きます。
ここで注意したいのは、「会社を退職したら、すぐに手続きをする!」ということです。
ハローワークで受付がされてから、7日間、待期期間というものがあります。
事業主都合の退職でも自己都合の退職でもこれは同じです。
この待期期間は退職した日からカウントするのではなく、あくまでハローワークで受付した日からカウントされるので、手続きが遅くなればなるほど、失業保険を受け取るタイミングも遅くなります。
退職予定のある方は、事前に書類を準備して、退職後はすみやかにハローワークに向かいましょう!
ちなみに自己都合で退職された方は、7日間の待期期間の後、3か月間の給付制限期間があります。
その間、失業保険は支払われませんので、誤解がないよう注意が必要です。
仕事をしていないと貯金はあっという間になくなります。
私は身をもって体験しました( ;∀;)
そして、この給付制限期間に再就職が決まった場合は、再就職手当が支払われます。(関連会社への就職でない等の条件あり)
7日間の待期期間に再就職が決まっても、再就職手当は支払われませんので、7日間はおとなしくしておきましょう。
また、給付制限期間の最初の1か月は、ハローワークまたは職業紹介事業者からの紹介でないと、給付対象になりませんので、注意が必要です。
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2.再就職手当の申請と注意点について
再就職手当で支払われる額は、以下のとおりです。
・所定給付日数の3分の2以上残して再就職した場合
→基本手当の支給日数の60%の額
・所定給付日数の3分の1以上残して再就職した場合
→基本手当の支給日数の50%の額
つまり、早く就職した方が、貰える金額が多いという仕組みになっています。
例えば、基本手当日額が5,500円で、所定給付日数90日の人が、3か月の給付制限期間に再就職した場合、
5,500円×90×60%で、297,000円受け取れる計算になります。
もちろん、給付制限期間後、失業保険を受け取っている期間でも、所定給付日数の3分の1以上残っていれば、再就職手当を受け取ることができます。
ただしその頃には貯金が目減りしていると考えられますので、できるだけ早い就職活動がおススメです。
余談ですが、失業期間の健康保険料の高さにはびっくりしましたよ。
会社の健保だと、保険料の半分は会社が負担してくれています。
再就職したら、ハローワークに再就職の報告と手続きをします。
再就職手当の申請に必要な書類は、以下のとおりです。
①再就職手当支給申請書
②雇用状況等証明書
③出勤簿(タイムカード)の写し ※1週間程度のもので大丈夫です。
書類の提出は郵送でもOKです。
再就職手当の書類は、会社の方でも書いてもらう必要があるので、就職したてで遠慮しがちですが、思い切ってお願いしましょう。
私は申請後、1か月弱くらいで決定通知書が届き、支給されました。
3.就業促進定着手当の申請とまとめ
3つ目は、残念ながら給与が下がってしまった方のための手当てがあります。
それが、就業促進定着手当です。
受け取るには、以下の条件が必要です。
①再就職手当の支給を受けていること
②再就職の日から、同じ事業主に6か月以上、雇用保険の被保険者として雇用されていること(起業した場合は受け取れません)
③所定の算出方法による再就職後6か月の賃金の1日分の額が、離職前の賃金日額を下回ること
支給額の計算式は、下記のとおりです。
(離職前の賃金日額 - 再就職後6か月間の賃金の1日分の額)× 再就職後6か月間の賃金の支払い基礎となった日数
ただし、上限額があるので、注意してください。
上限額は、基本手当日額 × 支給残日数 × 40% です。
つまり、ある程度失業保険の支給を受けていた人は、残日数が少ないため、受け取り額が少なくなります。
こういった理由からも、再就職はお早めにされることをおススメします。
ちなみに、申請に必要な書類は、下記となります。
①就業促進定着手当支給申請書
②雇用保険受給資格者証
③就職日から6カ月間の出勤簿の写し(事業主の原本証明が必要)
④就職日から6カ月間の給与明細または賃金台帳の写し(事業主の原本証明が必要)
就業促進定着手当が受け取れる時期になると、ハローワークから申請書類が送られてきました。(意外と親切です)
支払いまでの期間は、再就職手当よりは少し早く、申請から3週間程だったと思います。
長くなりましたが、失業保険を受け取る際のポイントはざっくりと言って3つです。
1、必要書類は事前に準備し、退職後はすみやかにハローワークで手続きをする。
2、7日間の待期期間はおとなしくしておく。
3、できるだけ早く、再就職する。
次の仕事を見つけてから退職するのが一番かもしれませんが、諸事情でそうはいかないとき、参考にしていただければと思います。
良い再就職先が見つかることをお祈りします!
これから転職活動をされる方はこちらの記事も参考にされてみてくださいね。
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