【ネタバレ】恩田陸『ユージニア』の謎を考察する

恩田陸さんの『ユージニア』読了しました。 恩田さんの小説は、ぐいぐいその世界に引き込まれますよね。一気に読み進めました。面白かったです。 『ユージニア』は、一つの事件について、携わった様々な人たちの語りによって構成されています。 同じ事でも、主観や立場や記憶違い等によって語られることは異なりますから、真実が何なのかは最後までわかりません。 芥川龍之介の『藪の中』を思わせる小説…

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令和ですって。

新元号が決まりましたね。 「令和」ですって。 最初は「令」と言えば、命令の令しか思い浮かばなかったので、何だか少し冷たい印象を受けました。 でも、引用した『万葉集』の一節を聞いて、見て、印象が大きく変わりました。 日本語ってやっぱり美しいなぁと、しみじみと思いましたよ。 引用したのは次の一節だそうです。 「初春の令月にして 気淑く風和ぎ 梅は鏡前の粉を披き 蘭…

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